大国・ツェルバキア帝国の皇宮の外れにある”亡霊屋敷”――新緑の宮。寂れてボロボロの屋敷には、父である皇帝に見捨てられた第五皇女・ユーゼリカが住んでいた。母も亡くなり後ろ盾のない彼女は日々倹約に励み、母の遺した領地の経営に勤しんでいた。そんなある日、皇帝から突如「皇太子選抜戦を行う」と通達が入る。驚くユーゼリカだったけれど、皇帝になれば自分たちを蔑ろにした父に復讐ができる――そう考え、選抜戦に立候補することに! 条件は「三年間で財を築き、国を豊かにすること」。武力で富を築く時代は終わった。そう思うユーゼリカは人材育成に目を付け、“ある計画”を実行することにして……? 見捨てられた皇女の大逆転成り上がりファンタジー、ここに開幕!!